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ロンドンへの道 ~ U22日本代表 アウェー バーレーン戦
カテゴリ: U22 / テーマ: サッカー / ジャンル: スポーツ
ロンドンオリンピックを目指すU22代表の2試合目。日本代表は、初戦でホームで2-0でマレーシアに勝利した。シリアがバーレーンに3-1で勝利したため、グループ首位はシリア。リーグで1位になればロンドンオリンピック出場が決まる。
初戦を落としたバーレーンとの試合。バーレーンはこの試合を負けると予選突破が厳しくなってくるだけに相当厳しい戦いになる可能性がある。次戦にはシリアとの戦いを控えるだけに、この試合はどうにか勝ち点3を奪いたいところだ。

主審はイランの審判団。また「中東の笛」という言葉を聞くことになるのだろうか。


~ 先発
 GK 権田修一
 DF 比嘉祐介 鈴木大輔 酒井宏樹 濱田水輝
 MF 山本康裕 山田直輝 東慶悟 扇原貴宏
 FW 大津祐樹 大迫勇也

 フォーメーションとして予想されるのは、4-2-3-1だろう、
 大津・東・山田がどのように関わって攻撃を繰り広げるのかが注目したいところだ。
 それとは別に押し込まれたときのディフェンスの対応も気になる。


~ 立ち上がり
 予想通り、バーレーンが積極的なプレーをする。出足の良さで日本を上まわっているため、少し押され気味だ。
 カウンターに対しては十分に注意しなければならない。ディフェンスは一つのミスが失点につながりかねないので、集中力を切らすことはできない。

 日本としては、ボールをおちつかせつつ、裏をねらった攻撃を図りたい。 


~ 終了間際の先制
 先制は44分、日本。
 コーナーキックのボールをゴールキーパーが処理を誤ったところを、詰めた大津がアウトサイドで合わせて先制。
 
 バーレーンのゴールキーパー、ルトファラはハイボールの処理に問題があることは試合開始から明らかだったが、うまくファーへのボールを蹴ったことにより生まれたゴールだった。


~ 前半を終えて
 見た目は日本が攻めているように見えるかもしれない。コーナーの数だけみたら、そういう評価になるだろう。
 しかし、日本のシュートの数はのびていない。最後の部分ではバーレーンを崩し切れていないし、また、パスミスが目立つ。

 対するバーレーンもキーパーからのロングボール1本でシュートまで持ち込んだシーンもあった。ディフェンスは油断をしているとカウンターでやられかねない。また、プレスが甘くなると一気にシュートに持ち込んでくる。ラインをきったボール、セットプレー、そして中盤でのマークはきっちりとしなければいけない。マルードのミドルシュートはポストに助けられた。
 山田直輝が1枚イエローをもらっているだけに2枚目には本当に注意しなkればいけない。
 油断大敵。 


~ 余分なこと
 中盤でのプレーがワンテンポ、ツーテンポ遅い。そこをねらわれてボールを奪われてしまっている。
 苦しいパスが多く、ボールを奪われるシーンも多い。前線に縦のパスを入れてもその後マイナスのパスをだしてしまうことも見られる。

 ファールも軽いプレーでもファールを取られることが多くなってきた。エリア付近ではさらに注意しなければいけない。

 しかし、シュートが少ない。


~ 苦しい中での追加点
 追加点を決めたは東。山田直輝のシュートのこぼれ球に詰めたゴール。
 バーレーンの前線からのプレスに苦しんでいただけに、本当に貴重な追加点となった。しかし、攻撃の型があっての得点ではなかった。それでも得点ができたことは大きい。
   
 得点の後、大津と永井謙佑を交代。
 ロングボールが多い試合では、永井のスピードで追いかけてもらうというのはいいかもしれない。「型」といえるわけではないが・・・

 結局、オフェンスでいえば攻撃の形というのは見えないままだった。酒井高徳をいれてから4-4-2に変更したが、決定機どころかシュートチャンスも迎えられないままだった。
 ディフェンスはプレスやマークに甘さが残る部分があったが、よく守ったと思う。無失点で切り抜けられたのは大きい。   


~ 次戦に向けて
 大津はやはりいい選手だ。
 前線の4人でもう少しポジションチェンジを図りながら攻撃を組み立てて欲しい。それから、難しいことをやろうとせず、シンプルにやって欲しい。パスをだすタイミング、パスをだすところなど難しいことをやろうとしているがために、それがマイナスに働いてしまっている。

 ディフェンスはファールに注意だ。比嘉のサイドはやはり心配だ。守備力で劣っており、大津とともにファールが多い。酒井宏樹は固定されたスタメンであるが、左サイドの起用は苦しんでいる印象がある。
 
 次の27日のホームでのシリア戦はかなり重要な試合となる。今日の試合の反省点をどう改善していくかが、ロンドンへの道をつなげることになる。

 山田直輝が頭を踏まれたことが心配です。蹴られたと思ったけど、踏まれていた。頭だけに心配だ。


 余談になるが、バーレーンではゴルフ場にあるようなカートがタンカの代わりにピッチに入ってきていた。芝が痛むと思うが・・・
 さらに余談になるが、小島さんの解説は「ん~」といううなり声が多すぎる。



U22日本代表 2 ー 0 U22バーレーン代表
44分 大津祐樹(日本)
67分 東慶悟(日本)


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2011.11.23 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


世界の舞台への一歩 ~ U22日本代表対U22マレーシア代表
カテゴリ: U22 / テーマ: サッカー / ジャンル: スポーツ
ロンドンオリンピック最終予選。グループ1位になればロンドンオリンピック出場が決まるリーグ戦の大事な初戦。相手はマレーシア。マレーシアは、5~6人が守り、カウンターをねらう。
得失点差も気にしなければいけないため、マレーシアとの戦いにはそれなりの得点も求められる。得点を狙い堅守を崩せずに焦り、カウンターをうけてしまっては元も子もない。どのようにゲームをコントロールするかも求められる。


~ 先発
 GK 権田修一(FC東京)
 DF 酒井宏樹(柏レイソル)、鈴木大輔(アルビレックス新潟)、濱田水輝(浦和レッズ)、酒井高徳(アルビレックス新潟)
 MF 清武弘嗣(セレッソ大阪)、扇原貴宏(セレッソ大阪)、東慶悟(大宮アルディージャ)、山村和也(流経大)、原口元気(浦和レッズ)
 FW 大迫勇也(鹿島アントラーズ)

 永井謙佑はベンチスタート。


~ 試合感 
 権田修一や濱田水輝は、チームでは控えに甘んじて試合に出ていない。U22では不動のレギュラーの位置にあるが、普段公式戦を経験せず、国際マッチに出場することにどのような影響がでるか。

 練習とは異なる雰囲気にのまれ、思いがけないミスをしかねない。
 とにかく緊張感をもって集中して臨んでもらいたい。


~ 先制
 試合開始早々、酒井高徳のクロスから清武が決定的なシュートを放つがキーパーの好セーブに合う。
 その後も積極的な攻撃を見せるが、パスミスでチャンスをつぶす。マレーシアが高い位置からプレスをかけてくる場面もあるだけにボールの失い方には注意をしなければいけない。

 前半10分、東が清武に出したボールを清武がためを作り、ディフェンスを引きつけた上でフリーの東にパス。これを東がダイレクトでゴールに流し込み待望の先制点が入った。清武のためとパスのタイミングは絶妙だった。

 その後も積極的に攻め、得点直後にも東がシュートを放つがキーパーのセーブに合う。
 前半16分の濱田のヘディングシュートもキーパー、チェマトがファインセーブ。
 1点差だけでは、ちょっとしたミスで同点に追いつかれる可能性があるだけに、早めに追加点を奪いたいところだ。


~ サイドの攻防
 日本は両サイド、特に左サイドからの攻撃が多くなっている。センターリングをあげる機会はみうけられるが、だんだんフィニッシュまでたどり着けなくなっている。一方のみに偏りすぎたり、ピッチをワイドに使えない、攻撃が単調になっているというところが原因だと思う。

 しかし、マレーシアは、数人が一人のマークにつくようなシーンがみられる。ダイレクトパスでその網を抜けられればフリーの選手がでてくる。先制点のシーンがそうであったが、どれだけ相手を振り回せるかが追加点をとれるかどうかに関係している。 

 マレーシアの攻撃は、2トップにロングボールを入れるという形で固まり始めている。前のめりになったところをカウンターという形が一番怖いことだ。
 
 前半30分くらいからみすが目立ち始め、パスミスでボールを失い、中盤でのせめぎ合いを作り出してしまっている状況。
 少し慌てている感じもする。

 試合感という点でいうなら、濱田はボールをもっているときプレッシャーをかけられると少し慌ててしまっているような感じがする。


~ バランス
 時間とともに選手間の距離、動きの連係が悪くなっている。距離が悪いからパスがカットされる、連係がないからパスのだしどころに困り、持ちすぎたり無理な縦パスを送る。 

 永井が投入され、フィールドを動き回るがなかなか永井の動きに回りが反応しない。

 流れが悪い・・・

 後半17分にはちょっとした気のゆるみから酒井高徳が振り切られ、ピンチを招く。その後の守備も少し慌てた感じだった。失礼な話だが、相手が、マレーシアだから助かったようなものだ。


~ 長い沈黙
 ようやく追加点をとれたのは、後半31分。
 清武の浮き球を永井が中央に折り返し、そこつめたのは山崎亮平。マレーシアのディフェンスの裏を完全にとった得点だった。

 清武は2得点に絡む活躍。そして交代出場の永井と山崎が結果を出した。

 後半40分ころから清武が足を引きずり始めた。連戦が続いているだけに疲労ものこっているだろう。大事に至っていないことを祈るばかりだ。


~ 総括
 前半30分までの戦いはよかったが、その後の戦いには課題が残った。
 オフェンスは完全に停滞した。パスの精度もさることながら、選手間の距離や動きだしなどすべての質が落ちた。攻めあぐねたときのボールの扱いについても無理が多かった。
 前半のようにサイドをつかった崩しも激減した。疲れと相手の勢いが攻撃の幅を大きく減殺した形だ。
 永井を投入してスペースに走らせており、それ相応の効果が現れたが、ただスペースに走らせるだけでは仕方がない。永井の動きに一人二人と絡まなければいけない。 

 ディフェンスについてもカウンターをうけたときの対応が少しずつ悪くなり、相手にチャンスを作らせていた。押し込まれたときにどう対応するかというのは、このチームをみていてずっと感じている課題だ。慌てる必要のないところで、なぜか慌ててしまう。どう落ち着いて対応できるか、最終予選を勝ち抜くためにも克服しなければならない。若さ故という面もあるだろうが、それは世界では通用しないいいわけだ。  


U22日本代表 2 ー 0 U22マレーシア代表
10分 東慶悟
76分 山崎亮平


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2011.09.22 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


ステップ ~ U22日本代表対U22エジプト代表
カテゴリ: U22 / テーマ: サッカー / ジャンル: スポーツ
オリンピック最終予選を前にした強化試合。
もっともフル代表に呼ばれる選手、招集にクラブが応じない選手などがいるため必ずしも実践形式になるとは言い難いかもしれないが、本番での怪我や出場停止などを考えれば重要な強化試合となる。
いかに戦い、いかに選手を活かすか。

 そして、宗教上の理由により断食中のエジプトとの戦いをどう評価するか。


~ 先発 
 GK 権田修一(FC東京)
 DF 酒井高徳(アルビビレックス新潟) 濱田水輝(浦和レッズ) 鈴木大輔(アルビレックス新潟) 酒井宏樹(柏レイソル)
 MF 山口螢(セレッソ大阪) 山本康裕(ジュビロ磐田) 東慶悟(大宮アルディージャ) 山田直輝(浦和レッズO) 
 FW 永井謙佑(名古屋グランパス) 大迫勇也(鹿島アントラーズ)

 もっとも予想としては、永井が2列目に入った4-2-3-1。永井のスピードを生かす意味では2列目からの飛び出しは生きるかもしれない。
 山崎亮平がバセドー病の治療のため離脱の影響もある。
 右サイドは流経大の比嘉ではなく酒井高徳が先発。比嘉や山村はユニバシヤードが重なったため招集されていない。原口元気は故障中。

 権田もそうだがチームで定位置をとれていない選手がいる。そういった意味では試合感、とくに立ち上がりは心配だ。


~ 立ち上がりの悪さ
 日本代表というのは、本当に各世代入りが課題になる。
 この日も最初のフリーキックで相手をフリーにしてしまい、流し込まれて先制をされてしまった。
 集中力の問題だが、立ち上がりは落ち着きたいもの。日本にとって本当に永遠の課題になるかもしれない。特にこの世代は失点が早い時間帯が多い。
 

~ アピール!
 酒井宏樹のセンタリングのこぼれ球を思い切ったシュート。相手にあたったシュートをダイレクトでシュート。
 この前の酒井宏樹が仕掛け、早いセンタリングをあげたことによりエジプトのクリアが中途半端になった。
 当然ダイレクトで放った山田直輝のシュートも見事だった。

 山田直輝は特にU22で安定した地位にいるわけではない。本人としても必死だろう。

 しかしここまでは永井が目立たない。


~ その永井 
 山田直輝のスルーパスに抜けた永井。外に走り、ディフェンスをはずしている。
 1度目はキーパーにはじかれたものの、そのボールをダイレクトで再度シュート。エジプトのディフェンスも必死のクリアに戻るがクリアしようとした足の間をすり抜けて勝ち越しのゴール。
 永井が目立たないと思った矢先の得点。
 一瞬のスピード、そして決定力が世界にどの程度通用するか、本当に楽しみだ。 

 しかし、ここまでの山田直輝は躍動している。


~ ディフェンスを考える
 前半25分の3対3のシーンは落ち着きがなくなって焦っていた。どこにつくか迷いを感じ、かつフリーの選手をつくってしまった。相手のシュートミスがなければ確実な決定機を作られていた。カウンターをうけたときの対応はきとんと考えておかなければいけない。

 前半43分のコーナーからのプレーも相手をフリーにしてしまいシュートを打たれた。シュートの精度の低さに助けられたが、セットプレーの守備は考えなければいけない。

 プレスが少し弱いかと。ボランチが下がりすぎないようにという関塚監督の指示があったが、ここに関係することだろう。ラインが下がれば当然プレスも弱くなる。個々の能力が高い相手に対し、どうディフェンスをするかは今後の大きな課題だ。

 あとは個人技に対する対応、U17はブラジル戦で個人技に対応できずに敗れ去った。この反省というわけではないが、個人で仕掛けられたときの1対1。これはこの試合だけでも課題を感じる。
 とりあえず各チームでのスタメンを勝ち取って試合にでて経験を積んで欲しい。


~ オフェンスを考える
 前半の勝ち越し点以降の得点はなし。ここをどう考えるか。
 サイドからのクロスの精度が低い。サイドからの攻撃を重視しているのだと思うが、そうするともう少しセンタリングの精度が高くないとフィニッシュにはつながらない。
 そして、もう少し中央とのやりとりを意識した方が相手の意識もそれるのではないか。サイドサイドにかたよってしまっている感じがする。

 そしてもうひとつ。永井の他の選択肢。永井のスピードを使わない攻撃をどう考えるかは大きな課題だ。永井のスピードに頼るのは簡単だが、それだけでは単調になってしまう。この試合、後半は特に攻撃の形が見えなかった。攻撃の工夫、アクセントをどうするかは大きな課題だ。
  
 
~ 途中交代 
 扇原貴宏(セレッソ大阪)、高橋峻希(浦和レッズ)、青木拓也(大宮アルディージャ)、茨田陽生(柏レイソル)、齋藤学(愛媛FC)、杉本健勇(セレッソ大阪)が途中出場。
 齋藤学はJ2のチームからの招集。J2でも結果を出せば代表に選ばれるという代表だ。  
 
 途中出場の選手には、クウェートの試合には出場していない選手も多々いる。この選手がどうやって今後の長い最終予選に絡んでくるか。期待して見たい。 

 9月21日から最終予選が始まる。とにかく上を目指す気持ちを忘れずがんばってほしい。


U22日本代表 2 ー 1 U22エジプト代表
5分 モフセン(エジプト)
11分 山田直輝(日本)
30分 永井謙佑(日本)


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2011.08.11 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


敵は暑さと・・・ ~ U22日本代表 対 U22クウェート代表
カテゴリ: U22 / テーマ: サッカー / ジャンル: スポーツ
第1戦のホームゲームを3-1と快勝したU22日本代表。ただし、アウェーゴールを与えていることや慣れない気候での試合など苦しい展開が予想されるところである。
3点差以上の負けで敗退。1-3だとすると2試合合計で同点となり、延長になる。延長になるようなことがあってはアウェーである以上、大変分が悪い展開になる。どうあっても90分の中で勝利を決めたいところだ。


~ 先発
 GK 権田修一(FC東京)
 DF 酒井宏樹(柏レイソル)・鈴木大輔(アルビレックス新潟)・濱田水輝(浦和レッズ)・比嘉祐介(流経大)
 MF 清武弘嗣(セレッソ大阪)・山本康裕(ジュビロ磐田)・東慶悟(大宮アルディージャ)・山村和也(流経大)・山崎亮平(ジュビロ磐田)
 FW 永井謙佑

 1戦目とみると大迫勇也に代えて永井を起用。永井の快足が生きるか?


~ アウェー 
 気温39度。日本では真夏でも滅多に記録しない気温だ。おまけに乾燥しているため、汗をかきずらく、発刊による体温の低下というのも望めない。

 ピッチはおもったよりもいいと思うが、凸凹もあるので、思うようなパスワークはできなそうだ。


~ まずはディフェンス 
 クウェートは2点差以上で勝たなければ敗退なだけに、日本での試合よりも明らかに攻撃的にでる。
 日本としては、まずは失点しないことが大切。暑さは集中力を散漫にさせるものだが、ディフェンスに対する集中は欠かせられない。

 しかし、立ち上がりから受け身というか、マークが甘いといった状態が見られる。前半6分、相手のシュミレーションのプレーにせよ、その前でのプレッシャーがなく、心配される状況だ。
 センターバック二人の連係やボランチとの連係が第1戦と比較して明らかに悪い。
 点をとられなければ敗退はない。守備の意識を高くもちたい。


~ 貴重なゴール 
 日本の先制点は、得失点差で引き離すだけではなく、アウェーゴールとしての効果も持つ。
 クウェートを焦らすには十分な効果がある。

 防戦気味だった前半21分、中盤の東が裏に蹴ったロングボールをオーバーラップしていた酒井がキーパーよりも早くボールにさわり、ボールは無人のゴールへ。
 酒井は、柏でも定位置を確保し、A代表入りも期待される若手の選手。攻撃が持ち味であり、押され気味の中で高い位置をとっていた酒井のファインプレーだ。

 これで2失点までは大丈夫になった。
 しかし、1失点することはクウェートに勇気を与えてしまう。得点に一喜一憂することなく残りの時間を戦いたい。


~ 失点  
 後半から比嘉にかわり、吉田豊(ヴァンフォーレ甲府)が入る。比嘉は、前半の相手選手のタックルで足を痛めたか。

 クウェートは後半開始早々から積極的な攻撃に出る。避けたい失点は、さらに望まない早い時間帯に決まってしまう。
 FKをヘディングでおとされ、かつフリーにしてしまったため、豪快にけり込まれる。人はいるが、マークは甘い、ないし人がついていない。
 その後のセットプレーでも同じ状況で人がいれど相手の選手はフリー。修正しないとまずい。

 後半8分鈴木大輔のオフサイドは人1人分オフサイドのポジション。戻り切れていなかった。フリーだっただけに惜しまれるシーンだった。

 後半13分には、鈴木大輔がセンタリングをカットしたボールをキープしようとしてトラップしたところを、後ろからナセルに奪われ、足をかけて倒してしまい、PK。ナセルが近くにいたことからしたら、セーフティにダイレクトでクリアすべき場面だった。一瞬の判断ミスが失点につながる。厳しくなった。
 これで後1失点するようなら延長戦。流れ的にも気候的にも厳しい。守備の意識を本当に高めて欲しい。追いつめられたといっても過言ではない。ここで我慢して跳ね返す強さが欲しい。
 

~ つらい時間の戦い方 
 攻られ続けているとき、苦しいときに一度大きくクリアしたりサイドラインを切らせることにより、プレーを切ることは大切なことだ。
 第1戦のときもそうだったが、クリアが中途半端で相手にとられ、そのまま攻撃を継続されるシーンが多々あった。
 この試合も攻められている時間帯のクリアが中途半端で相手の攻撃の勢いを切ることができない場面が目立った。
 第1戦の失点も第2戦の2失点目も中途半端なプレーが生んだ失点だった。
 はっきりとしたプレーを心がけなければいけない。 


~ 不発の永井  
 この試合、復帰した永井は特に見せ場はなく試合終了。
 クウェートのディフェンスラインが整っており、快足を活かすスペースやパスが少なかったという面もあるが、苦しいときに少ないチャンスでもつくり、得点を決めてこそストライカーだ。  

 最終予選までにもう一段階ステップアップしてもらわないといけない選手だ。


~ 影のMVP 権田修一 
 A代表にも呼ばれた経験のあるGKの権田。
 権田は、2試合を通じていい判断のもと体をはり、ゴールを死守した。
 彼のファインプレーにより、日本は多くのピンチを助けられたといっても過言ではない。
 今シーズン、J2で戦ってこそいるが、厳しいチーム事情が彼を成長させているのかもしれない。

 U22では彼を脅かす選手はなかなかいないか。


~ 中東での戦い
 最終予選に残った12チーム中、7チーム。中国が敗退したため、シードチームとなり、韓国・オーストラリアといった強豪チームとの対戦を避けることはできたが、組み合わせ次第では中東勢3チームと同じ組になる可能性もある。
 移動時間もさることながら暑さ対策などが必須になる。今日の試合、よく我慢したという評価もあるかもしれないが、大差で負けていた可能性もあった試合だった。今日の試合内容を真摯に受け止めてもらいたい。中東での戦いを制することができずしてロンドンへの道は開けない。



U22日本代表 1 ー 2 U22クウェート代表
(合計 4-3 U22日本代表が最終予選へ)
21分 酒井宏樹
49分 アマン
59分 Y・ナセル

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2011.06.25 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


負けられない戦い ~ U22日本代表対U22クェート代表
カテゴリ: U22 / テーマ: サッカー / ジャンル: スポーツ
ロンドンオリンピック予選、クェート代表とのホームアンドアウェーの第1戦、ホームゲーム。
この戦いで負けると予選敗退となる。勝ち上がると9月からのアジア最終予選に臨む。
同点の場合はアウェーゴール数で勝者が決まるだけに失点にも十分に注意したい。

クェートは、この試合ににんじん作戦を採用したとの話もある。それも、家が買えるような破格の内容となっている。繰り返しになるが、注意が必要だ。


~ 先発
 GK 権田修一(FC東京)
 DF 比嘉祐介(流経大)・鈴木大輔(アルビレックス新潟)・酒井宏樹(柏レイソル)・濱田水輝(浦和レッズ)
 MF 清武弘嗣(セレッソ大阪)・山本康裕(ジュビロ磐田)・山村和也(流経大)・東慶悟(大宮アルディージャ)
 FW 山崎亮平(ジュビロ磐田)・大迫勇也(鹿島アントラーズ)
 システムとしては、4-2-3-1が有力。
 永井謙佑(名古屋グランパス)は、足首ねんざの影響もありベンチスタート。


~ 欲しかった先制点 
 開始早々から運動量も多く、サイドをつかった攻撃が目立っていた日本。大迫・東といったところが決定機をはずし、どうなるかと思っていたが、攻撃の手をゆるめない。
 前半18分、オーバーラップした比嘉がセンタリング。大迫がキーパーと競り合い、その上を超えたところでふりーの清武が無人のゴールにヘディングシュート。これが決まって先制。

 日本は、中央とサイドの人の入れ替えが多く、ポジションチェンジをしながら、相手のディフェンスをずらす動きを続けていた。
 フィニッシュの精度が低く得点には至らなかったが、継続が生きた形だ。

 先制したことで、クェートも攻撃を仕掛けるようになるだろう。油断せず、プレッシャーをかけていかなければいけない。


~ 笛には注意か?
 この試合の笛は、イラク人の方々。
 前半27分の大迫のイエローは、相手ディフェンスを蹴ったというもののようであるが、大迫はシュートに行っており、足を蹴ったわけではない。というよりそもそも相手にあたっていなかったのではないか。

 「中東の笛」なんて言葉があったが、無駄なファールは気をつけなければいけない。


~ ようやく・・・
 追加点は、前半37分の前半8本目のCK。ニア・ショートコーナーなどを混ぜず、どちらかといえばファーを狙い続けたCK。
 清武のCKを中央で濱田がフリーでヘディングシュートを放ち、これが決まり追加点。

 清武は、これで1ゴール1アシスト。チームにとって欠かせない存在だ。


~ 修正が必要になってきた
 後半に入り、クェートが攻撃に転じてきた。
 前半とばしていたせいか、少し運動量が落ち始めている。加えてミスパスが目立ち始めている。

 一番気になるのは、選手が重なるシーンが多く見えてきた。声を出し合い、ポジションの確認をしたいところだ。
 一瞬の油断が失点につながる。特にDFは連係の修正をしたい。


~ ようやく決めた! 
 原口元気(浦和レッズ)が準備を始め、ゴールをはずし、持ちすぎたプレーも出始めた大迫が交代だろうと考えていた矢先。
 ようやく決めた、大迫!
 山崎が仕掛け、キープして右サイドの大迫へ。大迫が右足でゴールネットを揺らす。ヘディングを2度失敗した大迫、ようやく仕事をすることができた。
 
 その後の交代は、山崎。


~ 失点・・・ 
 後半23分に失点。酒井宏樹が相手との競り合いからボールを奪われ、センタリング。このセンタリングを鈴木大輔がクリアするものの、そのクリアが中途半端となり、フリーーのJ・ムタイリに豪快にけり込まれた。
 酒井宏樹がセーフティに処理しなかったミス、続く鈴木のミスとミスが二つ続いた失点だった。

 これ以上の失点は防がなければいけない。
 まずははっきりとしたプレーをすることを心がけてもらいたい。



 結局そのまま試合終了。
 原口の惜しいシーンもあったが、失点以降は、クェートのリズムだった。というより、日本が自分たちのミスでピンチを作り続けていた。
 終盤になり、運動量がおちたときのゲーム運びに課題がみえた試合だった。

 23日には、アウェーでの戦いがまっている。負けたら終わりの戦い。疲れたはいいわけにならない。しっかりと修正して試合に臨み、勝利を勝ち取ってもらいたい。




U22日本代表 3 ー 1 U22クェート代表
18分 清武弘嗣
37分 濱田水輝
61分 大迫勇也
66分 J・ムタイリ


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2011.06.19 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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弁護士やす

Author:弁護士やす
Jリーグ創設元年からJリーグの試合を追いかけています。弁護士の職業よりもJリーグ観戦歴は長い(笑)
サッカーだけでなく、法律がかかわる問題を簡単にご説明いたします。

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